ホクロをなくしたいけど取っても大丈夫?綺麗に除去する方法とは
ホクロは身体のあらゆるところにでき、大きさもまちまちです。そのため、大きさやできた場所によっては取り除いてしまいたいと思う人も多いでしょう。
しかし、今気にしているそのホクロは、果たして取り除けるホクロなのでしょうか?うっかり間違ったケアをしてしまったら危険です。そこで、ホクロを取る方法について詳しく解説します。
|ホクロには種類がある
ホクロの種類はさまざま
ホクロは大きさや盛り上がりの有無などから数種類に分けられます。
例えば、ホクロに盛り上がりがあり、何層にも重なっているタイプのホクロは「色素性母斑」と呼ばれます。
また、皮膚のごく浅い部分にあるメラノサイトがメラニンを生成し、そのホクロは「単純黒子」と呼ばれます。
そのほかに、赤っぽい色味から「赤ほくろ」とも呼ばれる「老人性血管腫」や「青ぼくろ」と呼ばれる「青色母斑」など、いくつか種類があります。
ホクロとシミの違いとは?
ホクロの黒い色は、メラノサイト(メラニン色素)が関係している点で、シミと似ています。
しかし、シミは単にメラノサイトが生成するメラニン色素が沈着してできたもので、一方のホクロは、メラノサイトが変質した母斑細胞が増殖してできたものであり、両者は全く異なります。
ホクロが増える原因は?
ホクロには、先天性のものと後天性のものがあります。
後天性としては、紫外線による刺激でメラノサイトが増えることが、ホクロが増える主な原因と考えられています。
しかし、ホクロが増える理由は、未だはっきりと解明されていません。
虫刺されなどで皮膚に刺激が加わったことによってその部分の細胞が変化してホクロになる場合もあるため、ホクロは知らないうちに増えていることが少なくありません。
|ホクロを自己判断で除去するのは危険
ホクロだと思っているものが実はホクロではないということがあります。ホクロは良性の腫瘍ですが、ホクロそっくりの悪性腫瘍という場合もあるため、くれぐれも自力でホクロを除去しようとしてはいけません。
悪性の可能性のあるホクロとは?
いびつな形をしていたり、急に色が変わったりした場合は悪性の可能性があります。
また、急激にサイズが大きくなった場合や、特に何もしなくても出血するような場合も悪性が疑われます。
怪しいホクロが見つかったら、自己判断せず、専門の医師に相談して、悪性かどうかを検査してもらうようにしましょう。
良性のホクロも悪性に変わることがある?
検査の結果、良性であればひとまず安心できます。
しかし、衣服で頻繁にこすれたり、気にしてつい触ってしまったりするような箇所にできたホクロの場合、刺激を与え続けることで将来的に悪性に変化することもあり得ます。
ホクロから毛が生えているような場合も、毛抜きで引っ張るように毛を抜いているとホクロが傷つき、悪性に変わることもあります。
気になる箇所にできたホクロは、一度医師に相談してみることをおすすめします。
|そもそもホクロって取っても大丈夫なの?
ホクロを傷つけると良くないということから、ホクロを取り除くこと自体が危ないのではないかと思う人もいるようです。
しかし、医療機関でホクロの種類に合った方法で除去をする分には、全く問題はありません。
自己流でホクロを取るのは絶対NG!
素人が自己流の方法でホクロを除去することは絶対にやってはいけません。
例えば、
・ホクロの盛り上がった部分をカッターなどで削る
・針でホクロの中身を出そうとする
などです。
特に、どんな原因でできたホクロか、どのくらいの深さまで色素沈着しているかがわからないままホクロを取り除こうとするのは危険です。
仮に自力でホクロを取り除けたとしても、消毒が十分でなかったり、後の処置が不十分だったりすると、大きな穴が開いた状態になり、目立つ傷跡が残ります。
形の悪い目立つ傷跡が残ると、ホクロがあったとき以上に精神的なストレスを感じることになります。
ですから、ホクロの除去を希望するのであれば、皮膚科や美容皮膚科など、専門医の診察を受け、ホクロの種類に合った治療を受けるようにしましょう。
|適切な方法でホクロとさようなら
ホクロを取る前には、どのくらいの深さまでメラノサイトがあるか、どんな種類のホクロなのかをしっかりと見極めることが重要です。
表層近くの小さなホクロは電気凝固法で治療が可能
ホクロは、よほど根深いものや大きなものでなければ、高周波の電気でホクロを蒸散させて除去する電気凝固法での除去が可能です。
切除せずにホクロを取ることができれば身体への負担が少なく、早くホクロのない肌に戻せます。
特に、皮膚の表面近くにメラノサイトがある単純黒子の場合には、細かいホクロがたくさんあっても、1回の施術でかなり広い部分にある複数のホクロの治療が可能です。