重度のワキガは反転剪除法でしか治療できないの?切らずに治せる方法とは
ワキガには、軽度から重度まで症状に違いがありますが、本人にはその差が分かりにくく、治療が必要かどうかの自己判断もしにくいのが難点です。
そのため、1人で悩みを抱えてしまう方も多いのですが、ワキガの悩みから解放されるためには、勇気を持ってドクターのカウンセリングを受けてみることがおすすめです。
カウンセリングでは、治療が必要かどうかの判断をしてもらえ、症状の重さによって適切な治療法のアドバイスももらえます。
もし、カウンセリングの結果、重度のワキガだと診断されたとしても、あきらめる必要はありません。重度のワキガに適した治療法があり、最近では切らずに治せる治療法も選べます。
今回は、ワキガの治療法について解説します。
|症状によって異なるワキガの治療法
ワキガで悩んでいる人は少なくありません。ただ、中には、ワキガではないのにワキガだと思い込んでいる例もあります。
正しい治療をするには、本当にワキガなのかどうか、どの程度のワキガなのかなどをきちんと確認する必要があります。
ワキガの原因とは
ワキガは、わきの下にある2つの汗腺「エクリン汗腺」と「アポクリン汗腺」のうち、アポクリン汗腺から出る臭いのある汗が原因で起こります。
ただし、汗そのものの臭いがワキガの臭いなのではなく、アポクリン汗腺からの汗が皮膚表面の細菌によって分解されることで、独特の臭いに変わります。
ワキガの治療は症状によって異なる
ワキガの治療は、どの治療も、臭いの元になるアポクリン汗腺からの汗をコントロールするものですが、軽度、中度、重度と3段階に分かれている症状ごとに、効果的な治療方法が異なります。
例えば、症状が軽度の場合には、制汗剤のような薬を塗って臭いの元になる汗を止めたり、ボトックスを注入することで汗腺を麻痺させて汗を出させないようにしたりする簡易的な方法が採られます。
重度の場合には、アポクリン汗腺を取り除く根本的な治療が必要になります。
|重度のワキガは反転剪除法で根本治療
重度のワキガの治療法としては、「反転剪除法(はんてんせんじょほう)」が長年にわたって主流です。
重度の場合、汗を止める程度では臭いを抑えられないため、汗を作る汗腺自体を取り除き、根本から治療するのです。
反転剪除法のメリット
反転剪除法は、読んで字のごとく、わきの下をメスで切開し皮膚をひっくり返して、1つ1つアポクリン汗腺を目で確認しながら取り除いていく方法です。
アポクリン汗腺を完全に取り切ることができるため、ワキガの心配がなくなる確実性が高く、多くの方に選ばれています。
反転剪除法のデメリット
メリットが大きい一方で、わきの下を5cmほど切開しなければならず、傷口が残る点はデメリットと言えます。
傷口の小さいマイクロリムーブ法を導入する美容クリニックも
最近では傷口をできるだけ小さくして、効果を高めた切開法「マイクロリムーブ法」を導入する美容クリニックも出てきています。
マイクロリムーブ法では、傷口の大きさを1〜2cmほどに抑えることができるため、患者さんへの負担が小さくて済みます。
|切らないで治せるミラドライ&サーミドライ
重度のワキガは従来、切らずに治すのは無理だと言われていました。しかし、ミラドライが登場したことで、中〜重度のワキガも切らずに治せるようになりました。
ミラドライとは
ミラドライは、中度〜重度のワキガを対象とする、マイクロ波を使ったマシンの名前です。
ミラドライは汗の水分に反応して熱を発するため、汗の水分が多いアポクリン汗腺とエクリン汗腺だけを狙って、破壊することができます。
マイクロ波で破壊された汗腺は再生することがないため、一度破壊すれば長く効果を維持できます。
また、アポクリン汗腺に加え、エクリン汗腺も照射で破壊するため、多汗症の治療も同時に行うことができます。
ミラドライの術中ケアやアフターケア
ミラドライでマイクロ波を照射するときは、肌表面を冷ましながら行います。
しっかりと冷却しながら施術することで、やけどのリスクを減らせるのはもちろん、皮膚への負担を最小限にし、痛みも抑えられます。
ミラドライを導入する美容クリニックが増え、ワキガ治療の中でも主流の治療法になりつつありますが、照射後に腫れがあるため、きちんとしたアフターケアをしてもらえる美容クリニックを選んで施術することが大事です。
同じく中度〜重度のワキガの治療に使われるマシンに、サーミドライもあります。
直径2〜3mm程度の極細カニューレを皮膚の下に挿入し、高周波の熱でアポクリン汗腺とエクリン汗腺を破壊します。
極細のカニューレを皮下に挿入するため、目立つような傷口はできません。
サーミドライの術中ケアやアフターケア
サーミドライは、高周波の発する熱で汗腺を破壊する方法のため、やけどすることがないよう赤外線カメラやサーモグラフィなどで、患部の温度を確認しながら治療を行います。
サーミドライでは、このやけどのリスクを最小限に抑えるための患部のモニタリングがキーポイントになります。
ですから、きちんとモニタリングをしながら治療を行う美容クリニックで施術を受けるようにしましょう。
|重度のワキガでも切らずに治せる可能性はある
従来は重度のワキガといえば、反転剪除法を選ぶしかありませんでしたが、今回ご紹介したように、最近ではマイクロリムーブ法やミラドライ、サーミドライなど多くの方法が選べます。
ですから、しっかりとしたカウンセリングを受け、納得のいく説明を受けてから、治療方法を選ぶようにしましょう。
自己判断せず、効果的な治療法を専門医に相談することが、ワキガの悩みを早く解消することにつながります。